福島県から県外への避難状況(2015年2月12日現在・県外避難者47,219人)―2015年3月2日福島県発表を元に、都道府県別の統計を掲載しています/神奈川県避難者が大幅に増加しました(実態が統計に反映されたため)

福島県は2日、福島県から県外への避難状況(2015年2月12日現在)を発表しました。

福島県から県外への避難状況 47,219人(2015年2月12日現在)
・避難所 0人
・旅館・ホテル 0人
・その他(親族・知人宅等) 11,612人
・住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 35,607人
※総数は前回(2015年1月15日現在)から1484人増加。「その他(親族・知人宅等)」は1698人増加、「住宅等」は214人減少。
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出典:http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/104075.pdf
復興庁「震災による避難者の避難場所別人数調査」(2015年2月12日現在)のうち福島県分を抽出。調査時点:2015年2月12日(木)、復興庁から福島県へのデータ提供:2月27日(金)、福島県発表:3月2日(月)

【ご参考に】
◆[PDF]避難状況推移(2011年6月2日~2015年2月12日)(福島県2015年3月2日発表)
◆[Excelファイル]福島県内の避難者数(平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 第1381報)(福島県2015年3月2日発表)

【管理人注記】神奈川県避難者数が大幅に増加しました。
復興庁が2月27日に発表した避難統計(全国版)では、「神奈川県については、今月から公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外も調査対象としたため、人数が大幅に増加している。」との注記がありました。また、福島からの県外避難の数が先月比で1484人増加していました。そこで今回は、復興庁の避難統計と、福島県が3月2日に発表した統計を、実際に比べてみました。

以下に出てくるカッコ内は、先月比の人数です。病院にいる方を「住宅等」に含むかで復興庁と福島県の捉え方は異なるため、それ以外の項目を比較してみました。

2015年2月12日現在【神奈川県全避難者】4,174人(+ 2,138人
◇住宅等(公営、応急仮設、民間賃貸等) 2,028人(- 8人)
◇親族・知人宅等 2,146人(+ 2,146人)
◇病院等 0人(± 0人)
※データ元:復興庁2015/2/27[PDF]

2015年2月12日現在【神奈川県:福島からの避難者】3,430人(+1,627人)
◇住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 1,795人(- 8人)
◇親族・知人宅等 1,635人(+1,635人)
※データ元:このページで掲載している福島県発表の統計

▼2015年1月15日現在【埼玉県:福島からの避難者】避難者1,803人
◇住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 1,803人
※データ元:福島県から県外への避難状況(2015年1月15日現在)

◆まとめ
神奈川県へ避難した人数は2015年1月から2月の間に2,138人増加しましたが、そのうち福島からの避難者は1,627人で、復興庁の言及した「大幅な増加」はほとんどが福島からの避難者だったことが裏付けられました。
・なお、神奈川県への全避難者4,174人のうち、福島からの避難者は3,430人と、神奈川県全避難者の大半を占めています。
・復興庁と福島県の発表した統計では、今月から神奈川県の「親族・知人宅等」の項目が登場しています。復興庁が「神奈川県については、今月から公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外も調査対象としたため」と述べていることと整合しました。(なお、今まで調査が出来なかった理由については、今回の統計だけでは分かりません。)
 
 統計と実態の乖離は、2011年当初からずっと感じていることでした。それがこのサイトを閉めずに避難統計の掲載を続けている理由のひとつでもあります。
 少なくとも神奈川県の場合、福島からの避難者がほとんどです。そしてそのかなりの割合の人が統計から漏れていました。2014年8月には埼玉県でも全く同様のケースが起きており、当サイトでもお伝えしてきました。
 統計に出てきた「親族・知人宅等に避難」、復興庁の言う「公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外」の避難の中には、かなりの割合で自主避難が含まれていると推察されます。
 おそらく、統計に出てこない人数はもっとあるはずです。 

 私の心配していることは、次のようなことです。例えば、本当に情報を必要としている人に必要な情報が届いていないのではないか。どうして今の状態になっているのか。どういった経緯があったのか。今、そしてこれから必要にされていることは何か。統計に表れない形で避難している人が不利益になることのないように、公の支援のあり方が問われているようにも思えます。想像力の問題と言ってもいいかもしれません。 

 神奈川県や埼玉県に福島からの避難者が多い理由には、福島に近い関東圏にあること、県内の支援団体がしっかりしていることなどが挙げられると思います。ですが、人の動きや避難人数はそれだけでは説明できません。だからこそ、ずっと統計を見ていく必要があると思っています。

 なお、埼玉県については、「震災支援ネットワーク埼玉」さんが、同様の疑問と危惧を2013年3月にレポートしておられます。
【調査報告】埼玉県内 自治体別 避難者数 集計値6,770名は、復興庁発表数値と大きな乖離が(震災支援ネットワーク埼玉 2013年3月22日)

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