福島県から県外への避難状況(2014年9月11日現在・県外避難者46,645人)―10月1日福島県発表を元に、都道府県別の統計を掲載しています/埼玉県避難者が大幅に増加した件について(続報)

福島県は1日、福島県から県外への避難状況(2014年9月11日現在)を発表しました。

福島県から県外への避難状況 46,645人(2014年9月11日現在)
・避難所 0人
・旅館・ホテル 0人
・その他(親族・知人宅等) 9,699人
・住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 36,946人
※総数は前回(2014年8月14日現在)から504人減少。「その他(親族・知人宅等)」は1387人減少、「住宅等」は883人増加。
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出典:http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/86088.pdf
復興庁「震災による避難者の避難場所別人数調査」(2014年9月11日現在)のうち福島県分を抽出。調査時点:2014年9月11日(木)、復興庁から福島県へのデータ提供:9月30日(火)、福島県発表:10月1日(水)

【ご参考に】
◆[PDF]避難状況推移(2011年6月2日~2014年9月11日)(福島県10月1日発表)
◆[Excelファイル]福島県内の避難者数(平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 第1284報)(福島県10月1日発表)

【管理人注記】埼玉県避難者数が統計から漏れていた件について(続報)

▼先月お伝えした内容
 復興庁が8月29日に発表した避難統計(全国版)では、「埼玉県については、今月から公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外も調査対象としたため、人数が大幅に増加している。」との注記がありました。そこで復興庁と福島県が8月に発表した統計を実際に比べてみたところ、埼玉県へ避難した人数は2014年7月から8月の間に2,647人増加し、そのうち福島からの避難者は2,252人で、復興庁の言及した「大幅な増加」はほとんどが福島からの避難者だったことが裏付けられました。
 統計と実態の乖離は、埼玉県内で支援に携わる方々からも指摘されてきました。「統計に表れない形で避難している人が不利益になることのないように、公の支援のあり方が問われているようにも思えます。」と当サイトで言及したのが先月でした。

 今回は、9月30日に発表された復興庁の避難統計と、福島県が本日発表した統計を、実際に比べてみました。カッコ内は先月比です。

2014年9月11日現在【埼玉県全避難者】5,591人(-48人)
◇住宅等(公営、応急仮設、民間賃貸等) 4,063人(- 68人)
親族・知人宅等 1,496人(+ 23人)
◇病院等 32人(- 3人)
※データ元:復興庁2014/9/30[PDF]

2014年9月11日現在【埼玉県:福島からの避難者】5,038人(-39人)
◇住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 3,741人(-58人)
親族・知人宅等 1,297人(+19人)
※データ元:このページで掲載している福島県発表の統計

◆まとめ
埼玉県への全避難者5,591人のうち、福島からの避難者は5,038人と、埼玉県全避難者の大半を占めています。この傾向は先月と変わりません。今後も変わらないと思われます。
避難総数が減少する中で、「親族・知人宅等」への避難が増加しています。この傾向も先月と変わっていません。

 全国版の統計に関する記事(9/30)の中でも言及しましたが、全国的に避難者数が減少する中、埼玉県では「親族・知人宅等」で人数が増加しています。関東地方の他の府県でも同じ傾向が見られます。「支援のために状況をきちんと把握したい」と国が考えているならば、親族・知人宅へ避難している人の存在を考慮に入れた具体的な対策を考える必要があります。

▼以下、先月の記事より転載。

 統計と実態の乖離は、2011年当初からずっと感じていることでした。それがこのサイトを閉めずに避難統計の掲載を続けている理由のひとつでもあります。
 少なくとも埼玉県の場合、福島からの避難者がほとんどです。そしてそのかなりの割合の人が統計から漏れていました。 
 統計に出てきた「親族・知人宅等に避難」、復興庁の言う「公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外」の避難の中には、かなりの割合で自主避難が含まれていると推察されます。
 おそらく、統計に出てこない人数はもっとあるはずです。 

 私の心配していることは、次のようなことです。例えば、本当に情報を必要としている人に必要な情報が届いていないのではないか。どうして今の状態になっているのか。どういった経緯があったのか。今、そしてこれから必要にされていることは何か。統計に表れない形で避難している人が不利益になることのないように、公の支援のあり方が問われているようにも思えます。想像力の問題と言ってもいいかもしれません。 

 埼玉県に福島からの避難者が多い理由には、双葉町の避難所があったこと、福島に近い関東圏にあること、埼玉県内の支援団体がしっかりしていることなどが挙げられると思います。ですが、人の動きや避難人数はそれだけでは説明できません。だからこそ、ずっと統計を見ていく必要があると思っています。

※先月の記事はこちら

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