福島県から県外への避難状況(2014年8月14日現在・県外避難者47,149人)―9月1日福島県発表を元に、都道府県別の統計を掲載しています/埼玉県避難者が大幅に増加しました(実態が統計に反映されたため)

福島県は30日、福島県から県外への避難状況(2014年8月14日現在)を発表しました。

福島県から県外への避難状況 47,149人(2014年8月14日現在)
・避難所 0人
・旅館・ホテル 0人
・その他(親族・知人宅等) 11,086人
・住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 36,063人
※総数は前回(2014年7月10日現在)から1956人増加。
fukushima2014_08_14.jpg

出典:http://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/82189.pdf
復興庁「震災による避難者の避難場所別人数調査」(2014年8月14日現在)のうち福島県分を抽出。調査時点:2014年8月14日(木)、復興庁から福島県へのデータ提供:8月29日(金)、福島県発表:9月1日(月)

【ご参考に】
◆[PDF]避難状況推移(2011年6月2日~2014年8月14日)(福島県9月1日発表)
◆[Excelファイル]福島県内の避難者数(平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況即報 第1264報)(福島県9月1日発表)

【管理人注記】埼玉県避難者数が大幅に増加しました。
復興庁が8月29日に発表した避難統計(全国版)では、「埼玉県については、今月から公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外も調査対象としたため、人数が大幅に増加している。」との注記がありました。また、福島からの県外避難の数が先月比で1956人増加していました。そこで今回は、復興庁の避難統計と、福島県が本日発表した統計を、実際に比べてみました。

以下に出てくるカッコ内は、先月比の人数です。病院にいる方を「住宅等」に含むかで復興庁と福島県の捉え方は異なるため、それ以外の項目を比較してみました。

2014年8月14日現在【埼玉県全避難者】5,639人(+ 2,647人
◇住宅等(公営、応急仮設、民間賃貸等) 4,131人(+ 1,139人)
◇親族・知人宅等 1,473人(+ 1,473人)
◇病院等 35人(+ 35人)
※データ元:復興庁2014/8/29[PDF]

2014年8月14日現在【埼玉県:福島からの避難者】5,077人(+2,252人)
◇住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 3,799人(+ 974人)
◇親族・知人宅等 1,278人(+1,278人)
※データ元:このページで掲載している福島県発表の統計

▼2014年7月【埼玉県:福島からの避難者】避難者2,825人
◇住宅等(公営、仮設、民間、病院含む) 2,825人
※データ元:福島県から県外への避難状況(2014年7月10日現在)

◆まとめ
埼玉県へ避難した人数は2014年7月から8月の間に2,647人増加しましたが、そのうち福島からの避難者は2,252人で、復興庁の言及した「大幅な増加」はほとんどが福島からの避難者だったことが裏付けられました。
・なお、埼玉県への全避難者5,639人のうち、福島からの避難者は5,077人と、埼玉県全避難者の大半を占めています。
・復興庁と福島県の発表した統計では、今月から埼玉県の「親族・知人宅等」の項目が登場しています。復興庁が「埼玉県については、今月から公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外も調査対象としたため」と述べていることと整合しました。(なお、今まで調査が出来なかった理由については、今回の統計だけでは分かりません。)
 
 統計と実態の乖離は、2011年当初からずっと感じていることでした。それがこのサイトを閉めずに避難統計の掲載を続けている理由のひとつでもあります。
 少なくとも埼玉県の場合、福島からの避難者がほとんどです。そしてそのかなりの割合の人が統計から漏れていました。
 統計に出てきた「親族・知人宅等に避難」、復興庁の言う「公的主体が提供している住宅に避難されている避難者以外」の避難の中には、かなりの割合で自主避難が含まれていると推察されます。
 おそらく、統計に出てこない人数はもっとあるはずです。 

 私の心配していることは、次のようなことです。例えば、本当に情報を必要としている人に必要な情報が届いていないのではないか。どうして今の状態になっているのか。どういった経緯があったのか。今、そしてこれから必要にされていることは何か。統計に表れない形で避難している人が不利益になることのないように、公の支援のあり方が問われているようにも思えます。想像力の問題と言ってもいいかもしれません。 

 埼玉県に福島からの避難者が多い理由には、双葉町の避難所があったこと、福島に近い関東圏にあること、埼玉県内の支援団体がしっかりしていることなどが挙げられると思います。ですが、人の動きや避難人数はそれだけでは説明できません。だからこそ、ずっと統計を見ていく必要があると思っています。

(9/12追記)
同様の疑問と危惧を、「震災支援ネットワーク埼玉」さんが、2013年3月にレポートしておられます。
【調査報告】埼玉県内 自治体別 避難者数 集計値6,770名は、復興庁発表数値と大きな乖離が(震災支援ネットワーク埼玉 2013年3月22日)

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