トップページ   »   東北まぐ  »  東北の今を伝える【東北まぐ】2014/1/11号~特集:三陸牡蠣復興支援プロジェクト、かき小屋仙台港、東北便り石巻、お取り寄せ:岩手県より、ウニの炊き込みご飯の素
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【復興支援】海の子サポーター募集 宮城の牡蠣漁師の皆さんが現在、一口1万円の『海の子サポーター』を募集しています。サポーターになっていただいた皆さまには、一口につき年に2回、季節の『松島湾 旬の恵みセット』をお届けします。

「東北まぐ」は、メールマガジンの配信でおなじみ「まぐまぐ」さんが毎月11日に配信されているメールマガジンです。ご好意により転載させて頂いています。

2014/01/11 ※まぐまぐのサイトで読む
東北まぐ
宮城県仙台市荒浜
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はじめに
 新しい年を迎えた東北。三陸沿岸部の取材先で、たくさんの方に2014年の展望をうかがいました。海沿いの神社で出会った青年は「町も完全に復旧してないし、震災特需も終わっちゃったし、決して明るい未来って感じじゃないですよ」と、不安気な面持ちでした。「だからといって、あきらめてるわけじゃないですけどね」と、力強く続ける青年。軽トラックの荷台に腰掛けながら、海に向かってゆっくりと弧を描くとびの姿をを眺めています。「ツイッターとかで東北のことが書いてあったり、観光で遠くから来てくれた人の話しとか聞くと、何か嬉しいですね。あー、がんばろうとか思いますよ」と照れくさそうに微笑みます。

 皆さんが、東北へ足をはこぶきっかけとなる事を願って、東北まぐ29号をお届け致します。(岸田浩和)
 
行ってきました東北
三陸かきで世界ブランドを目指す
~三陸牡蠣ノボリ1000本プロジェクト~
行ってきました東北
三陸かきの普及とブランド化を目的に、飲食店へのぼりを配布
 
■羨望を集める「オイスターファーマー」を目指して
 壊滅状態にあった三陸のかき養殖が、徐々に復旧しています。津波により養殖棚や資材を失い、浜の作業小屋や洗浄装置も根こそぎ流されてしまった漁業者が大半でした。かきの生産者は高齢者が多いので、浜から離れた仮設住宅に入居したり、転居などがきっかけで廃業する人たちも少なくありません。それでも、三陸のかきを復興させようと関係者が奔走し、今シーズンは震災前の3~4割程度の生産量に戻ってきました。

 仙台市でかきの流通販売会社を営む齋藤浩昭さんも、震災後の三陸かき復活に尽力してきた一人です。震災直後から、「三陸牡蠣復興プロジェクト」を立ち上げ、かきのオーナー制度で生産者支援に乗り出しました。2012年の9月、齋藤さんは生産者と共に、アイルランドのゴールウェイで開催される国際オイスターフェスティバルを訪れました。1954年より続くこのオイスターフェスティバルには、おいしいかきを求めて、世界中から食通が集まる事で有名です。齋藤さんは、想像を越える規模と、熱気溢れる会場の様子に圧倒されます。特に、欧州のかき生産者たちが「オイスターファーマー」と呼ばれ、観客から尊敬と羨望の眼差しを受けている様子に衝撃を受けました。
「かきを中心に、観光と水産を軸にした町の産業が成り立ち、かき生産者がそれにふさわしい報酬を得て暮らせる仕組みが出来ていました」私たちの目指すべき姿がそこにあったと言います。
 
■国境を越え、世界を目指した先人の知恵
 2013年、齋藤さんらは、石巻のサンファンパークで、三陸オイスターフェスティバルを開催します。「複数の生産地に参加してもらい、かきのファンを増やす事が狙いです」と言う齋藤さんは、将来は世界中から三陸に人がやってくるイベントにしたいと考え、オイスターフェスティバルをスタートしました。
 会場のサンファンパークは、齋藤さんにとって、思い入れのある場所です。1613年(慶長18年)、仙台藩主伊達政宗の命を受け、ヨーロッパへ渡った支倉常長(はせくらつねなが)らが出帆した帆船「サン・ファン・バウティスタ号」にちなんだ公園です。この出帆の2年前、東北地方は慶長の大震災に見舞われ、沿岸部が大きな津波被害を受けています。「藩主の伊達政宗は、大打撃を受けた東北を建て直すために、稲作の普及に努めたんですよ」と齋藤さん。それが現在の、米どころ宮城となる土台となり、400年経ったいまもこの地に根付いています。「支倉常長が、このタイミングで木造船に乗り、世界を目指したのは、困ぱいする東北の民衆に勇気を与えようという狙いもあったと思うんですよ」
 齋藤さんは、当時の伊達政宗が稲作による産業の建直しを成功させたように、かきを中心にした水産を目玉に国内外から三陸にお客さんがやってくる流れを作りたいと考えています。「三陸を、世界に誇れるかきの産地にしたい」と願い、海外の優れた養殖技術の導入や、ベトナムで三陸かきを出す飲食店を開業するなど、国境を越えた挑戦を行っています。

■かき業界存続の為に
 2013年暮れ、かきのシーズンが始まった矢先に、齋藤さんは衝撃的な新聞の見出しを目にします。「生食カキ価格低迷 出荷調整」という記事は、かき価格の暴落により,宮城の3カ所の産地でかき剥き作業が一斉中止したと伝えています。
 スーパーなどの大手流通は震災後、供給がストップした三陸産のかきの替わりに、他県産のかきを扱い始め、現在も三陸産かきの流通は激減したままです。「一度失った商品の棚は、取り返すのが難しいうえ、原発事故の風評被害もあり、大手流通への販売は非常に厳しい状況」と言います。
 実際に仙台市内のスーパーには、地元宮城産のかきではなく、西日本や海外産のかきばかりが並んでいます。

 「せっかく立ち上がった三陸のかき生産者が、このままでは再びかきから離れてしまう」と危機感をもった齋藤さんは、大手流通を介さず直接販売や独自流通が可能な飲食店向けに、販路開拓の可能性を見いだします。
「現状は、飲食店でかきが出ても、お客さんは産地までは分からないんです」と齋藤さん。「お店で食べたおいしいかきが、三陸産だったと知ってもらうのが第一歩」と考え、「三陸産かきがあるお店」と書かれたのぼりを作成するプロジェクトを立ち上げました。のぼりの制作費をクラウドファンディングで集め、地元を中心とした東日本の飲食店に1000本ののぼりを配る計画で、広く協力者を募っています。「一人でも多くのお客さんが、三陸のかきに出会っておいしいと感じてくれる事が、最大の投資です」という齋藤さん。「アイルランドでのオイスターフェスティバル見た光景―――世界中の人々が、かきを食べる為にそこに集う夢のような光景を、20年後に三陸で実現させますよ」
(岸田浩和)
 
行ってきました東北
フランス式のかき養殖を試験導入する取り組みもスタート。樹脂製の採苗器(奥)を使うと、従来のホタテの貝殻(手前)を使った養殖よりも、作業性が向上しかきの形状も揃う
 
行ってきました東北
「宮城のかき生産量は、震災前の3~4割まで回復してきたが、消費が低迷し価格下落に繋がっている」と齋藤さん
 
行ってきました東北
かきの水揚げ(提供写真)
 
行ってきました東北
石巻の飲食店に配布されたのぼり(写真提供)
 
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Information
三陸牡蠣PR実行委員会
住所:仙台市青葉区一番町2-7-12-8F
株式会社和がき内
電話番号:022-395-5641

三陸牡蠣ノボリ1000本プロジェクト
https://readyfor.jp/projects/sanrikukaki
三陸牡蠣復興支援プロジェクト
http://sanriku-oysters.com/

東北マップ
 
東北だより
 新年明けましておめでとうございます。
 さて、みなさんにとっての2013年はどんな年だったでしょうか?新しい年を迎えてしまいましたが少しだけ私たちにとっての2013年を振り返ってみたいと思います。
 
 みんなの経済新聞ネットワークでは恒例行事なのですが、年末に昨年1年間のページビュー(PV)ランキングを見直して一本の記事にまとめました。年間PV1位はボランティア出身の若者が日本料理店を石巻の商店街にオープンさせた記事でした。Facebookのいいね数も900を超えるなど、高い反響がありました。

 また、石巻経済新聞を運営するISHINOMAKI 2.0のメンバーが始めた新しい事業もランクイン。女性建築家の天野美紀さんが開いたレストラン「日和キッチン」は築100年の木造建築を改修して、石巻の「おウチごはんとジビエ料理」をテーマに和食から鹿カレー、手作りベーグルなど幅広い料理を提供しています。夜行バスで石巻についた人の朝ごはんから、夜のバー営業まで着実にファンを増やしています。

 そして、2.0の原点とも言える料理店の「松竹」がランチ営業を再開したことも嬉しいニュースでした。店舗のすぐ目の前に北上川が流れる松竹は津波で大きなダメージを負いましたが、お弁当や惣菜販売など足を止めることなく走り続けてきました。満を持して本店でのレストラン営業の再開。経営者の阿部久利さんは2.0の共同代表でもあります。

 その他にもロックフェス「東北ジャム2013」や自転車ロングライドイベント「ツール・ド・東北」の初開催など、今後も続いていくようなビッグイベントが始まった年でもありました。

 ISHINOMAKI 2.0が今年掲げる目標は「世界で一番面白い街を作ろう」。すでにたくさんの面白い場所が生まれつつある石巻、震災から4年目を迎える2014年はどんな1年になるでしょうか。世界で一番面白い街がつくられていく過程を、今年も石巻経済新聞でお伝えしていきたいと思います。

 今年もどうぞよろしくお願いいたします。
 

「おウチごはんとジビエ料理」をテーマにした日和キッチン。早朝の「朝ご飯」営業が、夜行バス利用者に人気
 

旧北上川沿いの「松竹」本店が待望の営業再開。写真は、人気のランチ営業メニューから

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Information
石巻経済新聞
http://ishinomaki.keizai.biz/

一般社団法人ISHINOMAKI 2.0
http://ishinomaki2.com/v2/aboutv2/

 
~かき小屋仙台港~ 木村壮さん
三陸かきのファン増加が願いです!と、店長の木村さん
 
 店に入ると、巨大な冷蔵ケースにぎっしりと積み上げられたから付き牡蠣の山が目に飛び込んできました。今朝、牡鹿半島で揚がったばかりの、新鮮な大粒のかきです。大型テント4張りが繋がった店内には、130席分の木製ベンチと炭火焼きコンロがずらりと並んでいます。今シーズンは食べ放題で、大人一人2,500円のメニューがメインです。炭火コンロを囲むように配置された席につくと、店長が山盛りのかきを抱えてこちらに来てくれました。

「お客さんが多い日は、1日で1万個ちかく出る日もあるんですよ」と話してくれたのは、店長の木村壮さん(31)。地元石巻から、毎日1時間かけて通っているそうです。
 
 金網の上に豪快に殻付きのかきを並べて行くと、まだわずかに海水にぬれたかきの表面が炭火で熱せられ、かすかな磯の香が漂ってきました。熱を逃がさないように金属製の大きなふたをかぶせて、炭火でじっくりと焼き上げること6分。殻がぱちぱちとはぜる音を聞く頃には、かきの口が開いてきます。網にすっぽりとかぶせたふたを外すと、中からワッと湯気がたち上り、焼き上がったかきのこうばしい香が瞬く間に広がります。

「かきは、同じ三陸でも産地によって味が違うんですよ」と木村さん。湾の地形や生態系の違いで海水に含まれる栄養分も異なるため、育った牡蠣の味にも変化が生まれるそうです。また、スーパーで流通する生食用のかきは、滅菌用の海水に浸けたり殻を外してむき身で洗うため、海水のミネラルやかきの旨味成分がいっしょに流れてしまうそうです。かき小屋で提供されるかきは、加熱して食べるのでむき身で洗浄する必要がありません。木村さんも「かき本来の旨味がぎゅっと詰まった、浜の味が楽しめますよ」と太鼓判を押してくれました。これから2月、3月にかけて、かきが一番おいしくなる季節です。

 震災後、壊滅状態にあった三陸のかき。養殖設備や処理場が、漁業者や支援者の熱意でようやく徐々に復旧してきたところです。一方で、震災後の流通問題や風評被害による売上げの伸び悩みなど、問題は山積みです。「仙台からのアクセスが近いうちの店で、まずは一度、三陸のかきを食べてみてください」と木村さん。「おいしいと思ってくれたなら、かきの産地に思いを馳せて欲しいですね」と話します。
 店内に掛る大漁旗を背に、スタッフの方が笑顔で見送ってくれます。ひと際大きく手を振る店長の木村さん。「とにかく、かきのファンが増えて欲しいと言うのが私の願いです。興味を持ったお客さんが、産地を訪れたり、他のかき小屋を回ってくれることで、三陸のかきに携わる人たち全員の力になりますから」(岸田浩和)

 

牡鹿半島で水揚げされたばかりのかきを、炭火で豪快に焼き上げます!
 

おいしいかきの焼き方を説明したシートがあり、はじめてでも安心。調味料の持ち込みも自由なので,お好みの味で楽しんでください
 
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Information
かき小屋仙台港
住所:宮城県仙台市宮城野区蒲生字耳取189
(仙台港土地区画整理事業地内 仙台冷蔵倉庫 斜めむかい)
電話番号:022-254-5640
営業時間:AM11:00~PM4:00
(シーズン中は無休)
http://kakigoya.jp/info_sendaiko.html

東北マップ
 
今月のお取り寄せ
 
今月のお取り寄せ
食欲をそそる豪華なパッケージも良いですね。

今月のお取り寄せ
ふっくらとしたウニがたっぷり入っています。
  ゴチまぐ!編集部
イチオシの理由は?

 新年あけましておめでとうございます。
 今年最初の「今月のお取り寄せ」ということでちょっと豪華に、ウニの炊き込みご飯をご紹介します。

 岩手県水揚の新鮮なウニを使った一品。岩手のウニというと昨年は朝ドラのあまちゃんでも話題になっただけに期待も高まります。

 ということで早速お取り寄せしてみました。

 作り方はお米と混ぜて炊飯器で炊くだけ。非常に簡単なのでお料理が苦手な人でも失敗なく作れます。

 炊飯器を空けた瞬間に感じられるのが芳醇な磯の香り。実に食欲をそそります。

 ウニのふっくらとした食感とお出汁を吸い込んだご飯は、一口食べただけで幸せを感じること間違いなしです。

 お米2合に対し、ウニもまんべんなく入っており満足できるはず。ぜひ一度お試しください。

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お問い合わせ
・三陸釜石 元気市場
http://hamayuri.net/products/detail.php?product_id=124
 
 
【東北まぐ】 2014/01/11号 (毎月11日発行)
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編集 岸田浩和
取材 :岸田浩和、関裕作
製作 :本村彰英
表題写真 :岸田浩和
 
発行元 株式会社まぐまぐ
配送技術 株式会社アットウェア
 
「まぐまぐ」は株式会社まぐまぐの登録商標です
株式会社まぐまぐは、プライバシーマーク認定企業です
【東北まぐは、転載、複写、大歓迎です。】
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※タイトル冒頭のキャッチフレーズ「東北の今を伝える」の部分は、当サイト管理人J.Kanematsu(兼松)による創作です。

「東北まぐ」だけでは何のことか伝わりにくいと思い、2011年10月11日のツイッターでご紹介する際、「東北の今を伝える」と初めて表記しました。まぐまぐ社及びまぐまぐ社ライターとは何ら関係ありませんので、ご注意下さい。
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